Antigen Background
Programmed death-ligand 1 (PD-L1)、別名CD274もしくはB7 Homolog 1 (B7-H1) は、CD274遺伝子にコードされるタンパク質です。そのリガンドであるPD-1およびB7.1に結合することでT細胞の活性を抑制し、免疫抑制性に機能します。がん細胞はPD-L1を過剰発現し、宿主の免疫応答を回避することで、腫瘍としての増殖優位性を獲得します。従って、免疫組織化学によって検出されるPD-L1の発現レベルは、ある種のがんで予後予測因子となります。