Antigen Background
CD61は、分子量105kDの糖タンパクで、別名GPIIIa、インテグリンβ3鎖とも呼ばれています。CD61は、CD41と非共有結合的に会合してGPIIb/ IIIa(CD41/CD61)複合体を形成し、またCD51(インテグリンαV)と会合してビトロネクチンレセプター(CD51/CD61複合体)を形成しています。CD41/CD61複合体は、巨核球/血小板での各成熟段階で発現が認められ、腫瘍では巨核球系白血病に陽性を示します。また、グランツマン血小板無力症ではCD61は弱陽性か陰性であることが報告されています。CD61は、巨核球/血小板以外に、単球、マクロファージ、内皮細胞、平滑筋、線維芽細胞、肥満細胞等にも発現がみられます。
Disclaimer
CD61 (GPIIIa) is recommended for the detection of specific antigens of interest in normal and neoplastic tissues, as an adjunct to conventional histopathology using non-immunologic histochemical stains.