Antigen Background
Bcl-2は、アポトーシス関連蛋白ファミリーの一つです。ミトコンドリア内膜に存在する25kDの膜タンパクであり、組織に幅広く分布しています。アポトーシスの抑制因子として作用すると考えられています。B細胞の形成過程には部分的にアポトーシスが関与しており、胚中心ではBcl-2の発現が抑制されています。濾胞性リンパ腫の90%では、18q21に位置するBcl-2遺伝子と14q32.3に遺伝子座位をもつ免疫グロブリン重鎖との転座t(14 ; 18)が認められます。この転座によって遺伝子発現の制御が解除されるため、濾胞性リンパ腫ではBcl-2の過剰発現が免疫組織化学的に証明されます。
Disclaimer
Bcl-2 Oncoprotein is recommended for the detection of specific antigens of interest in normal and neoplastic tissues, as an adjunct to conventional histopathology using non-immunologic histochemical stains.